何もしていないのに、どうしてこんなに疲れるんだろう


小雪「今日は、特別なことは何もしていないのに……すごく疲れてしまって。」

小春「そっかぁ。頑張りすぎた記憶がなくても、疲れちゃう日ってあるよね。」


小雪「朝起きて、いつも通り過ごしただけなんです。
大きな失敗をしたわけでも、誰かと喧嘩したわけでもなくて……。」

小雪「それなのに、体も心も重たくて。
『私、何かおかしいのかな』って思ってしまって。」

小雪「『怠けてるだけなのかな』って、自分を責めちゃうこともあって……。」

小雪「ちゃんと休んだはずなのに、全然回復しないんです……。」


小春「うんうん。それ、すごくつらいよね。」

小春「でもね、疲れって
目に見える“頑張り”だけで溜まるものじゃないんだよ。」

小春「気を張って人と話したり、周りに合わせようとしたり、
不安や緊張を抱えたまま過ごした時間もね。」

小春「そういうのも、ちゃんと心を消耗させるんだ。」

小春「『普通に過ごしただけ』って思ってても、
心の中では、たくさん耐えていたのかもしれないよ。」

小雪「じゃあ……疲れてるって思っていいんでしょうか。」

小春「もちろんだよ。感じた疲れは、本物だもん。」

小春「誰かに認めてもらえなくても、理由をうまく説明できなくてもね。」

小春「『疲れた』って感じたなら、それで十分だよ。」

小春「無理に元気なふりをしなくていいし、今日は何もできなくても大丈夫。」

小春「この茶屋に来た今は、少し肩の力を抜いて、深呼吸しよ。」


小雪「……ここに来て、ちょっとだけ安心しました。」

小春「それならよかった。今日はお茶だけ飲んで、ゆっくりしよ?」


小春「もし今、同じように疲れていたらね。」

小春「ここでは、無理に前向きにならなくていいよ。
答えを出さなくてもいい。」

小春「ただ、休んでいい。」

小春「それだけ、覚えていてもらえたら嬉しいな。」

小春「また疲れたとき、この茶屋を思い出してね」

コメント

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