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「小春」

「なあに、小雪」
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「今日ね」

「うん」
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「ちょっとだけ、前を向けた気がする」
小春はやさしく微笑みました。
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「そっか」
-150x150.png)
「うん」
小雪は少し照れたように続けます。
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「昨日はあんなに落ち込んでたのにね」

「うん」
-150x150.png)
「なんでだろう」
小春はゆっくりとお茶をいれながら言いました。

「少し休めたからかもしれないね」
湯気が、ふわりと立ち上ります。
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「……そっか」
小雪はカップを見つめました。
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「がんばったからじゃなくて、
休んだから、なのかな」
小春は小さくうなずきます。

「そういう日もあるよ」
小雪は少し考えてから、言いました。
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「なんかね」
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「うん」
-150x150.png)
「全部じゃないけど」

「うん」
-150x150.png)
「ほんのちょっとだけ、
大丈夫な気がする」
小春はやわらかく笑いました。
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「それで十分だよ」
小雪は、ほっとしたように息をつきます。
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「そっか」

「うん」
-150x150.png)
「“ちょっとだけ”でいいんだね」
-150x150.png)
「うん」

「いきなり全部じゃなくていいよ」
小雪はお茶をひとくち飲みました。
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「……あったかい」

「でしょ?」
小春はポットに手をかけながら言いました。
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「今日は、いい日だった?」
小雪は少しだけ考えて、答えます。
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「うん」
-150x150.png)
「いい日ってほどじゃないけど」

「うん」
-150x150.png)
「でも、昨日よりは、いい日」
小春はうなずきました。
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「それでいいよ」
小雪は小さく笑いました。
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「また来てもいい?」
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「もちろん」
小春はやさしく言いました。
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「いつでも、お茶は出るよ」


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