がんばりすぎた日の、小春の夜

よりそいノート

いつも明るい小春が、
今日はなんだか元気がありませんでした。

夕方になっても、
いつものようにぴょこぴょこと動く気配もなく、
静かに窓の外を見つめています。

小雪は、そっと近くに座りました。

「小春、どうしたの?」

小春は少し笑って、言いました。

「なんでもないよ。
ちょっと、疲れちゃっただけ。」

でも小雪にはわかりました。

「なんでもないよ」って言うときは、
だいたい、少しだけ無理をしているときです。

小雪は何も言わずに、
温かいお茶を二ついれました。

湯気がゆっくりと立ち上ります。

「はい。」

小雪がカップを差し出すと、
小春は少し驚いた顔をしました。

「ありがとう。」

二匹はしばらく、何も話さずに
お茶を飲んでいました。

外はゆっくりと暗くなっていきます。

しばらくして、小春がぽつりと言いました。

「なんかね、
今日はちょっとがんばりすぎたみたい。」

小雪は小さくうなずきました。

「そっか。」

それだけでした。

でも小春の肩は、
さっきより少しだけ軽くなっているようでした。

がんばれって言わなくても、
大丈夫って言わなくても。

ただ、隣にいてくれるだけで、
ほっとすることがあります。

そんな日も、ありますよね。

今日はきっと、
がんばった日の疲れだったのかもしれません。

だから今夜は、
少しゆっくり休みましょう。

お茶が冷めるころには、
きっと心も少し落ち着いています。

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