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「小春」

「なあに、小雪」
-150x150.png)
「なんでさ」

「うん」
-150x150.png)
「あの人は、あんなにできるんだろうね」
小春は少しだけ首をかしげました。
-150x150.png)
「誰かと比べちゃった日?」
小雪はうつむいて、こくんとうなずきました。
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「同じくらいのはずなのに、
気づいたら、どんどん差がついてて」

「うん」
-150x150.png)
「がんばってるつもりなのに、
全然追いつけない気がして」
小春は静かにお茶をいれました。
湯気が、ゆっくりとのぼっていきます。
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「はい」
-150x150.png)
「……ありがとう」
小雪はカップを持ちながら、小さく言いました。
-150x150.png)
「比べても、意味ないってわかってるのにね」

「うん」
-150x150.png)
「でも、どうしても考えちゃう」
小春は少しだけ考えてから言いました。
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「小雪は、小雪の道を歩いてるからじゃないかな」
-150x150.png)
「……道?」

「うん」
-150x150.png)
「となりの道を見たら、
速そうに見えることもあるよ」
小雪は静かに聞いています。
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「でもね」
小春はやわらかく続けました。

「歩いてる道が違えば、
見える景色も違うんだよ」
小雪は少しだけ顔を上げました。
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「景色……」
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「うん」
-150x150.png)
「小雪の道には、小雪にしか見えないものがあるよ」
しばらく、静かな時間が流れました。
小雪はお茶をひとくち飲みます。
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「……そっか」
小春は小さくうなずきました。

「比べちゃう日があってもいいよ」
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「うん」
-150x150.png)
「でも、そのたびに思い出せばいい」
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「なにを?」
小春は少しだけ笑いました。
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「小雪は、小雪の道を歩いてるってこと」
小雪はふっと力を抜きました。
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「……ちょっと、楽になったかも」
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「よかった」
小春はポットを持ち上げて言いました。

「おかわり、いる?」


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